計画研究
○神経超解像法に基づくメゾ回路機能の同定 蛍光顕微鏡画像からの高精細三次元位置合わせ法とそれを用いた超解像法を開発し、マウス運動学習に伴うシナプス構造変化検出に適用した。時点間画像位置合わせ、各時点におけるシナプス検出、複数時点にわたるシナプス対応付けのそれぞれについて、多段階位置合わせ法、2次元回転不変特徴量による検出、深さ・時間方向対応付け距離モデルによって解決した(松崎との共同研究)。ショウジョウバエ共焦点顕微鏡画像に基づき神経回路をトラッキングする手法を開発し、脳全体にわたるモノアミン神経回路構造を同定した(Skibbe, et al., 2015)。○神経系の回路パラメータの同定を行う統計的推定技術 ラットのスライスでの機能的多ニューロンカルシウムイメージングデータから、神経間あるいは神経-グリア間相互作用の同定を行う統計的手法を開発した。神経間相互作用では、一般化線形モデルによる機能的コネクトミクス法、経験ベイズ検定法を開発した。神経-グリア間では、多次元自己回帰モデルに基づく機能的コネクトミクス法により、グリアの活動が大きくなるとその近傍のニューロンの発火率が高まることを示した(池谷との共同研究)(Nakae, et al., 2014)。また、統計的推定手法をショウジョウバエ幼虫脊髄神経系のカルシウムイメージングデータに適用した。脊髄神経系では、伝搬波上で異なるフェーズを有する細胞クラスタがあり、クラスタ間ではフェーズが徐々にずれていくことで、回路全体として伝搬波を形成することを見出した(能瀬との共同研究)。○神経細胞樹状突起およびスパインの計算機構のモデル化 樹状突起スパインにおける入力タイミング依存の構造可塑性について、スパイン内シグナル伝達モデルを構築し、実験データを説明するシミュレーションを達成した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 2014 その他
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件) 備考 (1件)
IEEE Transactions on Medical Imaging
巻: 34 ページ: 628-643
10.1109/TMI.2014.2364404.
PLoS ONE
巻: 9 ページ: -
10.1371/journal.pone.0115464.
Frontiers in Neurology
巻: 5 ページ: 248
10.3389/fneur.2014.00248
PLoS Computational Biology
巻: 10 ページ: -
10.1371/journal.pcbi.1003949.
Science
巻: 345 ページ: 1616-1620
10.1126/science.1255514
Frontiers in Neuroinfomatics
巻: 8 ページ: 78
10.3389/fninf.2014.00078
Biophysical Journal
巻: 106 ページ: 1414-1420
10.1016/j.bpj.2014.01.026
http://ishiilab.jp/member/ishii/publications/