蛋白質の翻訳後修飾は,細胞内シグナル伝達や細胞機能の制御において重要な役割を果たしている.本研究では,まず,炎症反応にかかわるシグナル伝達因子cGAMPの産生酵素cGASの構造解析を行い,そのDNA結合特異的な活性化の構造的メカニズムを解明した.また,われわれはNF-κB経路におけるシグナル伝達の制御にかかわる因子A20の亜鉛フィンガーモチーフと直鎖状ユビキチンとの複合体の構造を解明し,その制御メカニズムを明らかにした.そして,TBF-βシグナル経路にかかわるdnHLH蛋白質HHMの結晶構造解析を行い,その自己阻害型構造を明らかにした.
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