今後の研究の推進方策 |
浮きイネの深水依存的な節間伸長を制御する第1染色体、第3染色体QTLのポジショナルクローニングをすすめ候補遺伝子を見いだす。その後、形質転換植物を作成し、相補性検定を行うことで、最終的にそれぞれのQTLを同定する。分子生物学的手法や生化学的手法を用いてQTLの機能を明らかにする。 また、浮きイネの深水依存的な節間伸長を制御するSK1, SK2遺伝子の分子メカニズムの解明を進める。特に、エチレン反応性因子であるSK1, SK2についてエチレン情報伝達において、どの部分で作用するかを明らかにする。具体的には、EIN3とSK1, SK2とのトランジェントアッセイを行う。 植物ホルモンとの関連性についての調査 まず植物ホルモンの定量を行う。また浮きイネにGA合成阻害剤存在下し、詳細に伸長反応を観察する。さらに、GA合成変異体や情報伝達変異体との交雑系統における深水での節間伸長性を調査する。 浮きイネ遺伝子ネットワークの解析:浮きイネ性品種と一般的な品種の交雑に由来するRIL約190個体を深水処理し、節間伸長を調査するとともに、節からRNAを抽出後、マイクロアレイ解析を行う。発現している遺伝子についてねっとワーク解析を行い、浮きイネ特異的遺伝子と関連のある遺伝子を見いだす。
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