計画研究
1. Natural Killer cell receptor P1 (NKR-P1)/CD161とLLT1との分子認識機構については、まずはLLT1の結晶構造解析を論文として発表した。さらにNKR-P1-LLT1相互作用について、両者の変異体を用いて、新たな複合体モデルに基づく、結合解析を進めた。その結果を踏まえて、複合体の結晶構造解析に向けた複数のNKR-P1変異体の作成を行い、より安定な蛋白質を得ることに成功した。今後は、これらの変異体の活性評価とともに複合体の結晶化に取り組む。2. CD160については安定な変異体の15N,13Cラベル体を用いて、NMRスペクトルにてほぼ全ての主鎖帰属に成功した。次に、HVEM添加によるスペクトル変化を観察する事を試みたが、凝集が見られ、現時点では結合する事のみ明らかとなった。さらに、CD160に対する特異的抗体を作成するために、ラットに免疫を行い、モノクローナル抗体中である。3. 麻疹ウイルス表面受容体結合蛋白質の受容体結合部位のポケットをターゲットにin silico screeningを行い、結合候補となる約500化合物にについて、東京大学創薬センターから供与された化合物を実際に用いて、ウイルス感染阻害効果のある化合物を10数種類得ることに成功した。現在、最適化に向けた化合物の検討を進めており、細胞融合実験を通して、作用機序を明らかにする予定である。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Eur. J. Immunol.
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
10.1002/eji.201545509
Nat. Commun.
巻: 5 ページ: 5340
10.1038/ncomms6340
http://convallaria.pharm.hokudai.ac.jp/scb/