CBLはE3酵素として受容体型、非受容体型チロシンキナーゼの分解に関与する.CBLの機能不全はガン化や重篤な免疫不全を示す.CBLのE3活性はY371のリン酸化により制御されているがその機構は不明である.今回、非リン酸化体、およびリン酸化体CBLについてNMR法を用いて構造を明らかにした.非リン酸化体ではE2酵素との結合部位はマスクされているが、リン酸化にともないマスクが外れ、E2酵素と効率的に結合しユビキチン化を促進する事がわかった. CBLのY371のリン酸化を行うFGFRは秩序だった自己リン酸化過程を経て活性化される.今回活性化ループの自己リン酸化に関与する二量体構造を明らかにした.
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