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2010 年度 実績報告書

血管ー神経相互作用を担うシグナル分子の網羅的探索

計画研究

研究領域血管ー神経ワイヤリングにおける相互依存性の成立機構
研究課題/領域番号 22122008
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

研究機関(財)大阪バイオサイエンス研究所

研究代表者

榎本 和生  (財)大阪バイオサイエンス研究所, 神経細胞生物学部門, 研究部長 (80300953)

キーワードショウジョウバエ / 感覚ニューロン / 気管 / 伴走構造 / RNAi
研究概要

ヒト末梢組織において血管網と神経網が互いに情報のやりとりを行うことは、個体の恒常性維持や高度な情報処理にとって不可欠である。しかし脊椎動物では、血管もしくは神経のみを簡便かつ直接的に遺伝子操作し、その影響を個体レベルで解析することが困難であることから、血管-神経相互作用に介在する分子機構は十分に理解されていない。我々は、in vivoイメージングと分子遺伝学的解析に優れたショウジョウバエを用いて、血管(気管)-神経相互作用を支える分子群を網羅的に同定し、その作動原理をショウジョウバエと脊椎動物の双方をモデルとして明らかにすることを目指している。その第一段階として、本年度は、血管-気管の伴走構造形成の全ステップの可視化を行う為に、羽成虫原基(wing disc)に位置する感覚ニューロンと気管にそれぞれ異なるレポーター発色団を発現するトランスジェニック系統を作製した。このとき、Gal4/UASシステムを採用したのに対して、ニューロンの可視化はLexA-/VP16システムを採用することにより異なる発現制御を可能とした。さらに、気管に活性化型RacGTPaseを発現させることにより気管走行構造を変化させると、末梢ニューロンの軸索走行性も同様に変化することから、両者間に何らかの相互作用が存在することが示唆された。並行して、神経回路の維持を司る分子ネットワークを全ゲノムサイズで理解することを目指し、RNAiノックダウン法を用いてショウジョウバエ・ゲノム上にコードされる全1万3千遺伝子の神経機能を簡便に評価出来る解析システムの確立を開始した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Dendrite reshaping of adult Drosophila sensory neurons requires matrix metalloproteinase-mediated modification of the basement membranes.2010

    • 著者名/発表者名
      Yasunaga, et al.
    • 雑誌名

      Developmental Cell

      巻: 18 ページ: 621-632

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The Drosophila Furry protein interacts with Trc and is highly mobile in vivo.2010

    • 著者名/発表者名
      Fang, et al.
    • 雑誌名

      BMC Developmental Biology

      巻: 10 ページ: 40

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 神経ネットワーク再編の鍵を握る細胞外マトリックス分解機構2010

    • 著者名/発表者名
      榎本和生
    • 雑誌名

      生化学

      巻: 82 ページ: 972-978

  • [学会発表] Control of dendritic fields in sensory neurons by TOR signaling2010

    • 著者名/発表者名
      Kazuo Emoto
    • 学会等名
      日本生化学会分子生物学会合同大会(BMB2010)
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2010-12-10

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公開日: 2012-07-19  

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