(1)神経幹細胞の維持に関わる血管性ニッチの分子基盤 私たちは血管に発現するTsukushiの脳神経幹細胞ニッチに対する機能解析を行うために、血管系におけるTsukushiのgain-of function loss-of-function機能解析の準備を進めている。TsukushiコンディショナルノックアウトマウスとTie2-Creマウスを掛け合わせることにより血管内で、MS22-Creマウスと掛け合わせることによりmural cellsで、Tsukushiを強制発現や機能消失させることができ。脳室の上衣細胞に発現するTsukushiの機能を調べるために、Sox2-Creマウスとの掛け合わせも進行中である (2)血管-神経間に介在する基底膜の役割に注目した両組織間クロストークの制御機構 血管-神経間に介在し、かつ脳内で特徴的な基底膜構造をもつ"neurovascular unit"や"フラクトン"構造体におけるTsukushiの局在様式を解析する。Tsukushiを効率的に分泌するコンストラクトを作製し、充分量のTsukushi蛋白質を得ることができた。Tsukushi蛋白質を抗原として、現在ラットを用いたモノクローナル抗体を作製中である。また、基底膜構造を構成するコラーゲンやラミニンとそ相互作用も検討中である。
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