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2010 年度 実績報告書

Dachsous/Fatシグナリング系を介した位置情報決定メカニズムの解明

計画研究

研究領域3次元構造を再構築する再生原理の解明
研究課題/領域番号 22124003
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

研究機関徳島大学

研究代表者

野地 澄晴  徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (40156211)

研究分担者 大内 淑代  徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (00253229)
三戸 太郎  徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 助教 (80322254)
キーワードコオロギ / 脚再生 / Dachsous/Fat / Lowfat / ゲノムプロジェクト / homothorax / Dachshund / Distalless
研究概要

(1)Dachsous/Fatシグナルが、脚の位置情報の形成に関与していることから、われわれは、さらにDachsous/Fatと相互作用することが知られている新規遺伝子であるLowfatについて、その機能解析をおこなった。その結果、Lowfatは脚の再生の位置情報の形成に関与しており、Hippoシグナル経路と相互作用して、細胞の増殖を調節していることがあわかった。さらに、興味あることに挿入再生においては、ほとんどRNA干渉により影響がでないことから、挿入再生には関与していないことが示唆された。また、トランスジェニックコオロギの作製や新規遺伝子の探索に必要なゲノム情報を得るために最初の解析として、コオロギのゲノム配列の一部を解析した。本年度はまだ十分な解析ができず、来年度も継続してゲノムの解析を進めることとした。一方、再生芽に発現する遺伝子の解析もおこなったが、こちらもまだ情報の解析が遅れており、来年度解析を継続することにした。(2)Dachsous/Fatの発現を調節する遺伝子として、Homthorax (Hth), DacLshund (Dac), Distalless (Dll)の関与が示唆されたため、それらの遺伝子の再生における機能解析をRNA干渉法を用いて行った。その結果、Dllは符節の形成に必要であり、Dacは頸節の形成に必要であり、その長さの調節に関与していることがわかった。Hthについては、致死であり、その再生に関する表現型は得られなかった。これらのことから、脚の再生には、これらのホメオボックス遺伝子が必要であることが示唆され、これらの遺伝子により間接あるいは直接にDachsous/Fat系が調節されている可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Lowfat, a mammalian Lix1 homologue, regulates leg size and growth under the Dachsous/Fat signaling pathway during tissue regeneration2011

    • 著者名/発表者名
      T.Bando, Y.Hamada, K.Kurita, T.Nakamura, T.Mito, H.Ohuchi, S.Noji1
    • 雑誌名

      Dev.Dyn.

      巻: 240(6) ページ: 1440-1453

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Regulation of leg size and shape : Involvement of the Dachsous-fat signaling pathway.2011

    • 著者名/発表者名
      Bando T, Mito T, Nakamura T, Ohuchi H, Noji S.
    • 雑誌名

      Dev Dyn.

      巻: 240(5) ページ: 1028-1041

    • 査読あり
  • [学会発表] Unraveling molecular mechanisms of cricket leg regeneration by RNAi2011

    • 著者名/発表者名
      Noji S.
    • 学会等名
      Joint Meeting of the German and Japanese Societies of Developmental Biologists
    • 発表場所
      Dresden, Germany
    • 年月日
      2011-03-25

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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