本研究課題は本研究は以下の2つのパートに大別される。 A. (マウス)受精卵を対象とした高効率ChIP法の開発 B. ChIP-seq法を用いた受精卵のクロマチンダイナミクスの解析 A)500~1000個の細胞でIVTおよびライブラリ作製の条件等を詳細に検討した結果、上位25% 程度の遺伝子については評価できる成績が得られている。ただChIP効率については抗体の性質に依存する部分が大きく、最終的にはヒストン抗体(の中でもさらに高効率IPの実績があるもの)に限定されそうであるが、それでも1000個以下の細胞でChIP-seqができる可能性を示す意義は大きいと考えられる。 B) A)の結果を踏まえてどのヒストンが受精卵ChIP-seq解析に最適であるかを、変異体を用いた方法で検討した。その結果、受精卵の初期発生に重要なヒストン修飾を1つ同定することができた。
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