計画研究
1)Cre recombinaseをCRHニューロン選択的に発現するマウスを用いて、活性型AMPKをCRHニューロンに発現させ、食餌嗜好性に及ぼす効果を調べた。その結果、このマウスは炭水化物食嗜好性が高いことを見出した。2)CRHに対するshRNAを室傍核に発現させ、食餌嗜好性に及ぼす効果を調べた。その結果、このマウスは脂肪食嗜好性が高いことを見出した。さらに、活性型AMPKとCRHに対するshRNAの両方を室傍核に発現させたマウスも、脂肪食嗜好性が高く、脂肪食で著しく肥満することを見出した。2)AMPKとその下流シグナルである脂肪酸酸化経路が、CRH神経細胞の神経活動にどのような調節作用を営んでいるかを明らかにするため、室傍核から単離したCRH神経細胞にAMPK活性化剤であるAICARを作用させ、細胞質内Ca2+濃度の変化を調べた。その結果、 AICARがCRH神経細胞において細胞質内Ca2+濃度を上昇させることを見出した。
2: おおむね順調に進展している
計画した実験のほとんどを実施し、期待した結果が得られた。
AMPKが細胞質内Ca2+濃度を上昇させるメカニズムを明らかにする。特に、ミトコンドリアタンパク質CPT1の役割を明らかにする。
すべて 2013 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 4件) 備考 (2件)
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