次世代シーケンサーを用いた網羅的なゲノム配列解析により,遺伝性神経疾患の病因遺伝子の解明,孤発性神経疾患の疾患感受性遺伝子の解明を目指した.遺伝性神経疾患については,近位筋優位型遺伝性運動感覚ニューロパチー,家族性筋萎縮性側鎖句硬化症の新規病因遺伝子としてTFG,ERBB4を発見した.孤発性神経疾患については,多発家系に注目することにより,CO2遺伝子が病因遺伝子であること,さらに,孤発性多系統萎縮症においても,COQ2のmultiple rare variantsが多系統萎縮症の発症リスクを高めていることを見いだした.
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