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2011 年度 実績報告書

パーソナルゲノム解析に基づくALSの疾患関連遺伝子探索と病態解明

計画研究

研究領域パーソナルゲノム情報に基づく脳疾患メカニズムの解明
研究課題/領域番号 22129005
研究機関横浜市立大学

研究代表者

田中 章景  横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30378012)

研究分担者 熱田 直樹  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (90547457)
キーワード次世代シーケンサー / エクソーム解析
研究概要

我々は、Japanese Consortium for Amyotrophic Lateral Sclerosis (JaCALS)を立ち上げ、ALS患者のDNAと臨床情報をリンクさせながらデータ収集を行い、ゲノムワイド関連解析(GWAS)による疾患感受性遺伝子の同定を図ってきた。一方、ALSにおいては、近年、特に家族性ALSの原因遺伝子が次々と明らかになってきている。そこで、我々が集積してきた家族性ALSのDNAサンプルを用い、新規病因遺伝子の同定に向けた研究を推進した。患者、健常者を含め6家系11名について、次世代シーケンサーを用いてエクソーム解析を行った。このうち、2世代4名(患者2名、健常者2名)のシーケンスを行った家系では、common variantsである既報告SNPsを除外したrare variantsのうち、患者に共通するものとして、single nucleotide variations (SNVs) 136個、indel 4個を同定した。これらのうち、健常者でも認められるvariantsを除外することにより、疾患原因候補変異をSNV61個、indel4個まで絞ることができた。他の家系については、家系内で集積できているサンプル数が少ないこともあり、候補変異の絞り込みにはさらなるサンプル集積が必要であると考えられた。一方、新規の遺伝子変異を持つ家族性ALS家系を新たに同定していくためには既知の遺伝子変異を効率的にスクリーニングするシステムの構築が必須である。そこで、我々は次世代シーケンサーを用い、マルチプレックスPCRを経てアンプリコンシーケンスを行いこれらをスクリーニングするシステムの構築に着手した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

サンプル収集の困難さの影響により、次世代シーケンサーによる解析にやや遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

家族性ALSのさらなるサンプル収集と解析を行う。また、次世代シーケンサーを用い、既知の遺伝子変異を効率的にスクリーニングするための新たなシステムを完成させる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] A functional variant in ZNF512B is associated with susceptibility to amyotrophic lateral sclerosis in Japanese2011

    • 著者名/発表者名
      Iida A
    • 雑誌名

      Hum Mol Genet

      巻: 20 ページ: 3684-3692

    • DOI

      10.1093/hmg/ddr268

    • 査読あり
  • [学会発表] パーソナルゲノム解析に基づくALSの疾患関連遺伝子探索と病態解明

    • 著者名/発表者名
      田中章景
    • 学会等名
      新学術領域研究 脳疾患ゲノム情報班会議
    • 発表場所
      東京大学小柴ホール(東京都)
  • [学会発表] 家族性および孤発性ALS関連遺伝子の探索

    • 著者名/発表者名
      中村亮一
    • 学会等名
      新学術領域研究 脳疾患ゲノム情報班会議
    • 発表場所
      東京大学小柴ホール(東京都)

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公開日: 2015-05-28  

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