計画研究
地理的に閉鎖された地域で50名からなる統合失調症多発大家系を取集した。家系から発症者と非発症者11例よりパーソナルゲノムの再同意を取り付け、リンパ球から抽出したDNAを用いて次世代シークエンサーによる全ゲノムresequenceを実施した。それぞれの家系メンバーから平均して7万数千のSNVs, 4万から5万の挿入・欠失を同定した。これらのうちcoding領域にあるものは3百数十のSNVs, 50ー100の挿入・欠失だった。連鎖解析を行い、ロッド値が1以上の座位にある変異に絞り込みを行った。これらに罹患者でホモ・非罹患者でヘテロか野生型となるSNVsを絞ったところ6705個まで絞られ、そのうちcoding領域い絞ったところ43個、さらにロッド値が1以上にしたところ2個まで絞られた。bioinfomaticsにより配列情報から変異の絞り込みを行い、これまで候補遺伝子として有望と考えられた遺伝子に劣性遺伝モデルに一致するミスセンス変異をふたつ同定した。発症者ではふたつを同時に保有し、非発症者ではふたつはヘテロか野生型だった。
2: おおむね順調に進展している
国内で初めて統合失調症のパーソナルゲノムを実施し、有望な変異を同定するに至っている。
論文化を進める。並行して第2家系の収集を進め、全ゲノムシークエンスを実施する予定である。
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