計画研究
HLAクラスIIは多くの自己免疫疾患、感染症の最も強い遺伝要因であるが、そのメカニズムはHLAが関連する殆どの疾患について、解明されていない。本研究は、HLAクラスIIと関連する疾患のメカニズムを解明することを目的として行った。これまでにHLA-DQ分子のα鎖、β鎖から成るヘテロ二量体のアリル特異的形成能の解析を行い、自己免疫疾患(1型糖尿病)感受性HLA-DQアリル産物のタンパク質安定性が、中立性、抵抗性アリル産物と比較して顕著に低いことを見出した。また、この過程で安定性に影響を与えるアミノ酸多型を同定し、その機能的、進化的意義を解析した。H26年度は、これらの成果について追加実験を行い、論文発表を行った。また、組換えタンパク質を用いたHLA-ペプチド結合測定系、および、細胞表面へのHLAクラスIIタンパク質発現量を指標としたHLA-ペプチド結合測定系を用い、ナルコレプシー感受性と関連するHLA-DQアリル(HLA-DQA1*01:02-DQB1*06:02)産物が結合しうる領域を、オレキシンタンパク質を対象として検索した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (5件)
J Clin Invest
巻: 125 ページ: 275-291
10.1172/JCI74961
Sci Rep
巻: 4 ページ: 4862
10.1038/srep04862