計画研究
Pooled shRNAライブラリーの系を立ち上げ、抗腫瘍薬であるヒストン修飾酵素阻害剤を用いてその添加の有無によって細胞増殖活性の著しく変わる遺伝子の選抜を行った。既知の転写因子を含め、ヒストン修飾酵素と複合体を形成する遺伝子が含まれ、単純なsynthetic lethal遺伝子に加えて複合体情報が得られることが示唆された。また薬剤の代謝や排出等に関する遺伝子も探索できる可能性があることがわかった。分子メカニズムの作用が不明な抗腫瘍低分子化合物についても、機能ゲノミクススクリーニングを行い、いくつかの候補となるパスウェイを同定した。新しい腫瘍治療法である細胞療法やペプチドワクチンなどの免疫療法に関する新規標的やバイオマーカーの探索研究を行っており、腫瘍組織に浸潤するT細胞受容体の再構成レパートリーを並列型シーケンサーを使って網羅的探索を実施し腫瘍浸潤リンパ球の獲得免疫の全体像をの解析を行っっている。治療抵抗性難治癌の新規治療標的やバイオマーカーを探索するために、びまん性胃癌のエクソーム解析を行いRHOAのホットスポット型ドライバー変異を同定して報告した。このドライバー遺伝子変異をもつ胃癌の臨床病理学的特徴の探索を行い、その組織学的特徴を見いだした。またトランスクリプトーム解析技術の周辺技術として多様な生物種にわたるメタトランスクリプトーム解析を施行している。このなかでデータベースのアップデートを行い最新のゲノム情報を用いた解析を行った。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)
Nat Genet.
巻: 46(6) ページ: 583-7
10.1038/ng.2984.