• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

遺伝性炎症性疾患から紐解く自己タンパク過剰蓄積を感知する分子機構の解明

計画研究

研究領域生体防御における自己認識の「功」と「罪」
研究課題/領域番号 22H05188
研究機関徳島大学

研究代表者

安友 康二  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (30333511)

研究期間 (年度) 2022-06-16 – 2027-03-31
キーワード免疫プロテアソーム
研究実績の概要

本研究では免疫プロテアソーム機能不全による自己炎症性疾患(PRAAS)のモデル動物を用いて、細胞内でのタンパクの蓄積とそれを感知するメカニズムについて解析し、その破綻がもたらす病態機序についても明らかにする事を目的とする。今年度の研究においては、PRAASのモデルマウスを各種の遺伝子欠損マウスと交配することによって、その表現型を解析した。その結果、Psmb8とそれを代償する機能のバランスによって発症する病態が異なることが明らかになった。特に、構成型のプロテアソーム機能の発現量と免疫プロテアソームの発現量とその役割が各細胞により異なることが明らかになり、来年度以降はそれぞれの役割を細胞種単位で解明する事が重要であると考えられた。領域内の共同プロジェクトとして寄生虫感染モデルを用いた検証を開始した。scRNA-seqにより寄生虫感染時に変化する細胞集団を捉えることを試みており、現在解析を進めている段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験に必要なマウスモデルも作成完了しており、実験計画にそって研究は遂行できていることから、概ね順調に進展していると判断した。

今後の研究の推進方策

PRAASのモデルマウスに交配している各種遺伝子改変マウスを用いた解析を実施する。寄生虫感染モデルでは、感染後に変化した細胞集団についてのscRNA-seqの解析結果を機能的に検証する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] プロテアソーム機能低下と免疫発生・制御不全2023

    • 著者名/発表者名
      佐々木由紀、安友康二
    • 学会等名
      53.第6回日本免疫不全・自己炎症学会総会・学術集会 基礎研究シンポジウム
    • 招待講演
  • [学会発表] プロテアソーム機能不全と自己炎症疾患2022

    • 著者名/発表者名
      安友康二
    • 学会等名
      52.第54回小児感染症学会総会・学術集会 シンポジウム「自己炎症性疾患の最新知見」
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi