• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

海洋生物由来の抗腫瘍性リガンド

計画研究

研究領域天然物ケミカルバイオロジー:分子標的と活性制御
研究課題/領域番号 23102007
研究機関東京大学

研究代表者

松永 茂樹  東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (60183951)

研究分担者 高田 健太郎  東京大学, 農学生命科学研究科, 助教 (90455353)
研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2016-03-31
キーワードカイメン / 3Y1細胞 / 抗腫瘍性 / 細胞毒性
研究実績の概要

3Y1ラット繊維芽細胞は生物活性物質の存在下様々な表現型の変化を示し、その変化が投与した化合物の活性発現機序を反映することが知られるため、培養細胞と顕微鏡観察を組み合わせた化合物探索スクリーニングにおいてしばしば用いられる。そこで、この試験系を用いて、深海で採取した海洋生物および海洋微生物の培養液からの活性物質の探索を試みた。大島新曽根産カイメンS12-302の抽出物が長時間かけて当該細胞を細胞死に至らせるため、その遅効性細胞毒性物質の単離構造決定を行った。5つの活性成分を得て、スペクトルデータの解析をおこなったところ、既知化合物のpoecillastrin CおよびDならびにその新規誘導体であることが判明した。新規化合物の構造は、2次元NMRデータの詳細な解析により導いた。なお、poecillastrin類は液胞型ATPaseの強力な阻害剤で、この阻害活性に基づき抗腫瘍活性を示すことが知られていて、抗がん剤としての応用が期待されている。しかし、カイメンからの収量が少なく、分子内の24の不斉中心の絶対配置が未決定で、一部について相対配置が提唱されているのみである。そこで、本化合物の今後の有効利用を視野に入れ、絶対配置の決定を試みた。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 謝辞記載あり 4件)

  • [雑誌論文] Nazumazoles A-C, Cyclic Pentapeptides Dimerized through a Disulfide Bond from the Marine Sponge Theonella swinhoei.2015

    • 著者名/発表者名
      Fukuhara, K.; Takada, K.; Okada, S.; Matsunaga, S.
    • 雑誌名

      Org. Lett.

      巻: 17 ページ: 2646-2648

    • DOI

      10.1021/acs.orglett.5b01020

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Two cell differentiation inducing pyridoacridines from a marine sponge Biemna sp. and their chemical conversios2015

    • 著者名/発表者名
      Pedrazzoli, M. D. A.; Takada, K.; Ise, Y.; Bontemps, N.; Davis, R. A.; Furihata, K.; Okada, S.; Matsunaga, S.
    • 雑誌名

      Tetrahedron

      巻: 71 ページ: 5013-5018

    • DOI

      doi:10.1016/j.tet.2015.05.070

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Cytotoxic linear acetylenes from a marine sponge Pleroma sp.2015

    • 著者名/発表者名
      Takanashi, E.; Takada, K.; Hashimoto, M.; Itoh, Y.; Ise, Y.; Ohtsuka, S.; Okada, S.; Matsunaga, S.
    • 雑誌名

      Tetrahedron

      巻: 71 ページ: 9564-9570

    • DOI

      10.1016/j.tet.2015.10.062

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Cytotoxic Glycosylated Fatty Acid Amides from a Stelletta sp Marine Sponge.2015

    • 著者名/発表者名
      Peddie, V.; Takada, K.; Okuda, S.; Ise, Y.; Morii, Y.; Yamawaki, N.; Takatani, T.; Arakawa, O.; Okada, S.; Matsunaga, S.
    • 雑誌名

      J. Nat. Prod.

      巻: 78 ページ: 2808-2813

    • DOI

      10.1021/acs.jnatprod.5b00795

    • 査読あり / 謝辞記載あり

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi