研究領域 | 先端加速器LHCが切り拓くテラスケールの素粒子物理学~真空と時空への新たな挑戦 |
研究課題/領域番号 |
23104007
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
駒宮 幸男 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80126060)
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研究分担者 |
川越 清以 九州大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (40183785)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | カロリメータ / 電子陽電子リニアコライダー(ILC) / MPPC / ヒッグス粒子 / 超対称性 |
研究実績の概要 |
本研究課題においてはILCに特化したカロリメータの研究を推進する方針に基づき研究を行っている。京都大学原子炉実験施設の定期点検によって行われなかった中性子照射による放射線耐性試験を、神戸大学タンデム加速器を用いて行った。ここではILCの1TeV run で非常に前方の電磁カロリメータのセグメントにおいて数十年分に相当する中性子を照射した。この照射した中性子のフラックスの測定ではプラスティック上で中性子を陽子に変換してCR39で測定したが、この測定精度を上げるためにCR39をビームに対して複数の照射角度で測定し、解析を行った。結果は暗電流は増加するものの測定器の性能としては問題がないことが分かった。さらに、測定器に用いる接着剤や特殊なコンデンサにも中性子を照射したが劣化が全くないことが測定された。これらの研究は本科研費で雇っている英国人研究員が中心となって行ってきた。 ILCでの物理では、重いHiggs 粒子などがτレプトンのペアに崩壊する場合、崩壊粒子のimpact parameter を含めた力学変数を用いて崩壊粒子の運動量を正確に決めスピンを測定することで、元の粒子のCPの測定を行うことができることが分かりこれをまとめて論文に発表した。これも本科研費で雇っている英国人研究員の成果である。 ILCの国際的な推進に関しては、国際評価委員会を結成してILCの加速器、測定器、物理の総合的な評価を行った。また、メジャーな複数の国際学会においてILCの国際的な進展に関して講演を行った。さらにCERNのScience Policy Committee の Energy Frontier 作業部会で、様々なEnergy frontierの将来加速器計画の一環として、ILCの講演と質疑を行った。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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