研究成果の概要 |
川端教授が開発した有機分子触媒を利用し、北里研究所で発見された顕著な抗寄生虫活性を有するAvermectin の天然テトラオール類縁体であるAvermectin B2aの位置選択的なアシル化に取り組んだ。その結果、触媒と酸無水物の組み合わせにより、C-5位、あるいはC-4”位水酸基の位置選択的なアシル化が可能になった。 また、3,5,6-トリフルオロ-2-ピリドンが、イソシアニドのアルデヒドへのα付加反応を触媒し、対応するα-ヒドロキシアミド体を良好に与えることを見出した。本反応を利用し、北里研究所で発見した特異なインドリンスピロアミナール骨格を有するNeoxalineの初の全合成を達成した。
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