我々は,細胞内やマウス体内で起こる生命現象を1分子・1粒子・1細胞を高時空間分解能で観察し機能の解明を行った.マウス耳介に腫瘍化したがん細胞のイメージングや好中球の動く様子を,マウスを傷つけることなく高時空間分解能でイメージングした.観察像の結果,腫瘍からがん細胞が突起していることや好中球内の小胞は非常に活発に運動していることが明らかとなった.また,がん細胞の損傷度を定量化するために,細胞の位相差像を取得し各画素の光強度揺らぎから細胞内の運動を計測した.この計測結果は,これまでに行われた染色の結果とよく一致したことから,揺らぎ法を用いて細胞損傷を継時的に定量することが可能となった.
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