本研究において、低分子量G蛋白質Rhoファミリーの活性化因子Rho-GEFであるFarp1とSoloの上皮細胞の管腔形成過程における機能を解析した。Farp1は、乳腺上皮細胞のインテグリンを介した接着依存的な増殖に寄与することを発見した。また、Soloは単層上皮特異的な中間径フィラメントであるケラチン8、ケラチン18に結合し、ケラチン8/18繊維の細胞内ネットワークの形成、維持に寄与することを発見した。また、Soloは細胞間接着からの張力に応答して機能すること、さらに、上皮細胞の集団移動速度の制御に寄与すること、上皮細胞の管腔形成において管腔の内腔の大きさの制御に寄与することを明らかにした。
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