本研究においては、①種子植物のジベレリン(GA)信号伝達系下流で機能するGAMYB転写因子がGAやその信号伝達経路を持たないコケ植物に存在し雄性器官形成に関わる、②シダ植物の生殖時の個体間コミュニケーションを司る性フェロモンであるアンセリジオーゲン(An)とその受容システムは、種子植物に存在するGA合成系と受容系と極めて類似しており、それらを若干改変したシステムにより制御される、③双子葉植物でも特に進化したシロイヌナズナが持つ3種類のGA受容体と5種類のGA抑制遺伝子の巧妙な調節系、に関して成果を得た。
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