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2012 年度 実績報告書

集団遺伝学理論と比較ゲノムによる非コードDNA領域の進化メカニズム

計画研究

研究領域ゲノムを支える非コードDNA領域の機能
研究課題/領域番号 23114004
研究機関総合研究大学院大学

研究代表者

印南 秀樹  総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 准教授 (90444140)

研究期間 (年度) 2011-07-25 – 2016-03-31
キーワード非コード領域 / 進化 / ゲノム
研究概要

本研究では、非コード領域にどのような自然選択の力が働き、どのような過程で進化してきたかを明らかにする。理論研究は一般的に非常に柔軟で、あらゆる生物種の幅広いタイプの非コード領域を研究対象にすることができる。そこから、非コード領域に共通する進化の法則を導きだし、その背後にある進化のメカニズムを理論的に解明する。遺伝学の仕事は常にその一般性を問わなければならない。本班の理論的研究から、あるモデル種を用いた研究成果が、どの程度の種の範囲まで適用できるのか?という一般性を問う問題に答えることが出来る。
本年度は、分裂酵母のゲノムを30系統決定し、その集団遺伝学的解析を行った。いくつかの非コード領域において特徴的な塩基配列の多型パターンを見いだした。そこから、機能の重要性などを議論した結果を論文としてまとめ中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度は分裂酵母のゲノムを30系統で決定するという、たいへん大掛かりな実験をおこなった。にもかかわらず、実験はほぼ当初の計画通りすすみ、解析でも大きな問題は発生しなかった。

今後の研究の推進方策

今後は分裂酵母のゲノム解析の論文を終了させる。一方で、ここから得られた知見をもとに、実験系の研究者と共同研究をいくつか立ち上げたい。また、初年度に決定したメダカのゲノム解析を進めて行く。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Natural selection on gene order in the genome re-organization process after whole genome duplication of yeast2012

    • 著者名/発表者名
      Sugino, R. P., and H. Innan
    • 雑誌名

      Mol. Biol. Evol.

      巻: 29 ページ: 71-79

    • DOI

      doi: 10.1093/molbev/msr118

    • 査読あり
  • [雑誌論文] An autosomal analysis gives no genetic evidence for complex speciation of humans and chimpanzees2012

    • 著者名/発表者名
      Yamamichi, M., Gojobori, J., and H. Innan
    • 雑誌名

      Mol. Biol. Evol.

      巻: 29 ページ: 145-156

    • DOI

      doi: 10.1093/molbev/msr172

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Population genomics in Bacteria: A case study of Staphylococcus aureus2012

    • 著者名/発表者名
      Takuno, S., Kado, T., Sugino, R. P., Nakhleh, and H. Innan
    • 雑誌名

      Mol. Biol. Evol.

      巻: 29 ページ: 797-809

    • DOI

      doi: 10.1093/molbev/msr249

  • [雑誌論文] The coalescent with selection on copy number variants2012

    • 著者名/発表者名
      Teshima, K. M., and H. Innan, 2012
    • 雑誌名

      Genetics

      巻: 190 ページ: 1077-1086

    • DOI

      doi: 10.1534/genetics.111.135343

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公開日: 2015-05-28  

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