計画研究
本研究では、非コード領域にどのような自然選択の力が働き、どのような過程で進化してきたかを明らかにする。理論研究は一般的 に非常に柔軟で、あらゆる生物種の幅広いタイプの非コード領域を研究対象にすることができる。そこから、非コード領域に共通する 進化の法則を導きだし、その背後にある進化のメカニズムを理論的に解明する。遺伝学の仕事は常にその一般性を問わなければならな い。本班の理論的研究から、あるモデル種を用いた研究成果が、どの程度の種の範囲まで適用できるのか?という一般性を問う問題に 答えることが出来る。本年度は、データ解析を中心に研究を進めた。非コード領域に起こる突然変異が進化の過程でどのように振る舞うかを、イネ、酵母、メダカなど、さまざまな種を用いて研究した。結果の一部は、PLoS Oneなどの雑誌に掲載された一方、残りの解析は次年度に引き継ぐことになる。
2: おおむね順調に進展している
大掛かりなゲノムデータがそろいつつあり、一部は詳細な解析にまで進んだ。一方、次世代シークエンサのデータはノイズも多く、慎重なコントロールが必要となる。これは、当初から想定できた範囲であり、おおむね順調であると言える。
引き続き、大規模なデータの編集、解析と行っていく。一方、最終となる来年度はウマなどをもちいた大規模な研究も行う。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件)
eLIfe
巻: 4 ページ: e07108
10.7554/eLife.07108
PLoS One
巻: 9 ページ: e104241
10.1371/journal.pone.0104241
Heredity
巻: 113 ページ: 381-389
10.1038/hdy.2014.35
Genes Cells
巻: 19 ページ: 359-373
10.1111/gtc.12138