計画研究
複製ストレス下のファンコニ貧血遺伝子FANCD2のゲノムワイドな分布をChIP-seq法にて検索した。U2OS細胞のFANCD2遺伝子座の終止コドンに3XFLAGタグをTALEN法によってノックインし、抗FLAG抗体によってクロスリンクしたクロマチンを免疫沈降し、ゲノムDNAを次世代シーケンサーによる解析にかけた(東大太田研究室、総研大印南研究室との共同研究)。その結果、低用量アフィディコリンによる複製ストレス下におけるFANCD2の全長0.5-1.0Mbpの巨大遺伝子の中央部分イントロンに集積しており、しかも従来同定されたcommon fragile siteとの一致が目立っていた。この集積は、RNAseH1の発現によって低下するらしく、FANCD2のフォーカス形成も著しく低下することがわかった。面白いことに、マイトマイシンC刺激による集積も極度に低下していた。これらの結果は、FANCD2の集積メカニズムにおけるRループ形成の役割を強く示唆している。今後、なぜFANCD2が遺伝子中央部分に集積するのか、解明を試みる。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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