計画研究
藤井はECoG電極を用いてMMN課題中の神経活動を記録し解析を行った。今回の実験によりマカクサルとマーモセットの両者にミスマッチ刺激に対応したミスマッチ活動(MMA)が確認できた。MMAは聴覚野周辺だけでなく、補足運動野、前頭前野周辺でも観察され、ヒト精神疾患のバイオマーカーとしてそのメカニズムと意味の解明を引き続き行う。岡ノ谷はジュウシマツ成長後の若鳥の再実験をおこない、その解析結果から、若鳥では成鳥にはない動的な再配線が生じる可能性を示した。ラットのメタ認知に関して、メタ認知的行動を示さない個体でも、課題のチャンスレベルを下げればメタ認知的行動を示すことを明らかにした。メラトニン合成能を持たないマウスはそれを持つマウスより求愛発声が複雑であることを示した。橋本は自閉スペクトラム症を対象とした自己制御の行動研究をおこない、自閉スペクトラム当事者において記憶のコントロール(意図的抑制)が低下している結果を得た。彼らが開発したメタ認知課題は、自己・他者メタ認知機能が発達途中の思春期児童や、後期思春期・初期成人期を含む精神疾患当事者に対する応用が期待できる。福田らはうつ病において抑うつ症状とは関連しない体性感覚刺激の処理に遅延があることを明らかにした。それが刺激に対しての随意的な注意という自己制御によっても改善を認めないが、不安状態により影響を受けていることを示すと考えられた。酒井さらは因果関係推論の神経基盤を探る研究を実施するとともに,前年度までの研究成果をとりまとめてThe 21st Annual Meeting of the Organization for Human Brain Mappingなどの国際学会において発表した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (20件) (うち査読あり 17件、 オープンアクセス 9件、 謝辞記載あり 12件) 学会発表 (24件) (うち国際学会 14件、 招待講演 7件) 図書 (5件)
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