研究実績の概要 |
昨年度までの成果に基づいて、Rondelez班と共同して,DNAツールボックッスを基にした遺伝子ネットワークの進化的合成手法ERNeのより実用的な基盤を構築した. DNAツールボックスは任意の遺伝子ネットワークをつないで構成できるDNAベースの触媒活性化、または抑制化反応の遺伝子セットである。本年度は人工ニューラルネットワーク(ANN)と化学反応ネットワークの類似性に着目した研究をさらに進めて,より複雑な遺伝子回路の合成を試みた. 具体的には、カオティックな振動回路や対話的な進化合成手法の実現やデジタル回路の階層的な設計を実現した. さらに花井班との共同研究では、ロバストな発振回路を進化的に探索し,ウェット上での実装実験を行って有効性を検証した.また柘植班や陶山班との共同研究により人工解糖系オペロンの構築のための最適化手法を構築した。
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