研究領域 | 予測と意思決定の脳内計算機構の解明による人間理解と応用 |
研究課題/領域番号 |
23120005
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
柴田 智広 九州工業大学, 生命体工学研究科(研究院), 教授 (40359873)
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研究期間 (年度) |
2011-07-25 – 2016-03-31
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キーワード | 意志決定 / 行動経済学 / 人間機械系 / 環境知能 / 生体計測 |
研究概要 |
類似した商品が2つ目の前に提示された場合の,強制選択課題の基礎研究を引き続き進めた.実験参加者の眼球運動や頭部運動から,最終的に選択される商品をオンラインかつ早い段階で予測可能であることが分かり,かつデジタルサイネージとロボットサイネージがかなり異なる効果を持つことが示唆された.これまで用いていたロボットは人型で小型のものであったが,新たに人に近いサイズの双腕型ロボットを購入して,介入効果を比較検討するためのシステム統合を進めた.また,頭部装着型の眼球運動計測装置と,新たに購入した非接触型の眼球運動計測装置の違いがこれまでの結果に影響を及ぼすかを調査するためのシステム統合もすすめた. 複数の企業と交渉したが,実験実施協力施設は今のところ見つかっていない.引き続き交渉を進めるため,また様々なデジタルサイネージの効果を調査するために,近畿大学経営学部教授の川村洋平氏と連携を開始した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験実施協力施設は今のところ見つかっていないものの,強制選択課題の基礎研究は順調に進んでおり,また近畿大学経営学部教授の川村洋平氏と連携も開始し,研究の幅と深さを増すことができると考えられるため.
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今後の研究の推進方策 |
強制選択課題の基礎研究成果を生かして,実験実施協力施設を探す.見つかり次第,実店舗実験ができるよう,観測と介入自律システムの小型化を進めておく. また,人に近いサイズの双腕型ロボットと小型ロボットとの介入効果を比較することや,頭部装着型の眼球運動計測装置と,新たに購入した非接触型の眼球運動計測装置が購買意思決定過程に及ぼす効果も調査する.
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