計画研究
1)脳内シミュレーション過程の可視化:前進すると音源位置が接近し、音源に最接近した時点でリッキングを行うと水報酬が得られるという「聴覚仮想ナビゲーション課題」を実行中のマウスの、頭頂連合野および第2次視覚野のニューロン活動の二光子顕微鏡による記録実験とデータ解析を行った。ニューロン活動データから音源位置を推定するベイズデコーダーにより、音が提示されない期間にも音源位置の予測が更新され、音亭提示によりその不確かさが減少するという、動的ベイズフィルターを特徴づける振る舞いが確認された。この結果を論文にまとめ投稿した。2)モデルベースとモデルフリーの意思決定の神経回路:確率報酬による意思決定課題中のラットの行動系列は有限状態マシンとしてモデル化し予測できること、その特定の状態遷移に関わるニューロンが背内側線条体に存在することを明らかにし、論文を出版した。内視鏡型超小型顕微鏡による海馬および線条体の神経活動の光学記録とデータ解析を行い、海馬には場所だけでなく歩行の停止に関連する活動成分が強く見られること、線条体のストライオソームでは報酬予測に応じた活動が条件付学習にともない形成されることを明らかにした。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2016 2015 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件、 謝辞記載あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (14件) (うち国際学会 10件、 招待講演 10件) 備考 (2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
The Cerebellum
巻: 15 ページ: 1-27
10.1007/s12311-016-0763-3
日本神経回路学会誌
巻: 23 ページ: 2-13
10.3902/jnns.23.2
Artificial Life and Robotics
巻: 21 ページ: 125-131
10.1007/s10015-015-0260-7
Current Opinion in Behavioral Sciences
巻: 5 ページ: 1-7
10.1016/j.cobeha.2015.06.001
PLOS Computational Biology
巻: 11 ページ: e1104540
10.1371/ journal.pcbi.1004540
http://www.decisions.jp
https://groups.oist.jp/ncu