計画研究
ギャンブル依存症を対象に行動経済学で用いる経済ゲームを用いて、損失忌避の程度を定量したところ、ギャンブル依存にも損失への感受性が鈍く、向こう見ずな意思決定をする損失忌避が低い群がいる一方で、反対に不安や抑うつが高く、損失忌避が高く、慎重な意思決定をするギャンブル依存の一群がいることを見出した(Takeuchi et al 2016).リスクに対する態度は従来は、個人内で静的で固定しているという考えが一般的であったが、私たちは状況に応じて戦略的にリスクをあえてとることもする。そこで、状況によってはリスクをとることが戦略的で適応的になる場合もあり得る意思決定課題を考案し、その神経活動をfMRIで検討した。その結果、内側前頭前野と背外側前頭前野の結合性が状況に応じてリスク態度を変容させるのに重要な役割を担っていることが明らかになった(Fujimoto et al revision submitted)オキシトシン受容体の遺伝子多型と信頼行動との関係を経済ゲーム(信頼ゲーム)や質問紙を用いて検討した。健常男性ではOXTR (rs53576)のGGアレルの個人はより信頼行動に出やすいことを見出した。女性ではこのような関係は見いだせなかった(Nishina et al 2015)
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 1件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 2件、 招待講演 12件)
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