計画研究
大脳基底核神経回路の直接路と間接路にそれぞれ特異的な可逆的神経伝達阻止法と薬理学的手法の組み合わせにより、報酬行動には直接路D1ドーパミン受容体の活性化が、忌避行動及び学習柔軟性には間接路D2ドーパミン受容体の不活性化が、それぞれ重要であることを示してきた。さらに、忌避行動において、神経伝達物質受容体の関与による神経可塑性機構によって、直接路と間接路の情報伝達効率の可塑性によるスイッチングが起こることを明らかにした。そこで神経可塑性に関与する細胞内シグナリングの忌避行動への関与を調べた。間接路遮断とPKA阻害薬投与の組み合わせにより、忌避行動が抑制された。次に直接路あるいは間接路細胞特異的にPKA活性化インディケーター蛋白を発現させたマウスの側坐核に顕微内視鏡を設置し、忌避行動中の活性変化を観察すると、間接路細胞特異的にPKA不活性化が確認され、忌避行動との相関が見られた。これらから、側坐核間接路細胞のPKA/cAMPシグナリングが忌避行動に必須であることを示した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 3件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 6件、 謝辞記載あり 6件) 学会発表 (20件) (うち国際学会 4件、 招待講演 5件)
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