研究領域 | 現代文明の基層としての古代西アジア文明―文明の衝突論を克服するために― |
研究課題/領域番号 |
24101005
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
久田 健一郎 筑波大学, 生命環境系, 教授 (50156585)
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研究分担者 |
鎌田 祥仁 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (30294622)
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研究期間 (年度) |
2012-06-28 – 2017-03-31
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キーワード | ザグロス山脈 / 旧石器時代 / 石器素材 / 放散虫岩 / オフィオライト / 衝突テクトニクス / 石灰岩プラットフォーム |
研究実績の概要 |
研究実施計画では以下の6項目を設定した。1.イラン地質調査所アガナバティ名誉研究員が著した「イランおよび周辺国の地質」の翻訳事業、2.イラン西部ケルマンシャーの地質調査、3.オフィオライト研究者の招聘とセミナーの開催、4.全体成果発表のための国際会議の参加、5.研究成果の論文化、6.一般向けの書籍執筆である。 今年度はこれら全項目について実施することができた。1.については、全ページの翻訳を終了することができた。2.は、今年度が最終年度でもあることから、オフィオライトとの密接な産出関係を持つケルマンシャーの放散虫岩の詳細な検討を計画したが、昨夏、ザグロス山脈東部のネイリーズ(詳細な試料収集済み)と東部ケルマンシャー(概査的試料収集済み)の中間に位置するフライダム・シャーに広く放散虫岩の露出する情報が得られ、調査地をフライダム・シャーに変更した(3月実施)。この調査にあたっては、イラン地質調査所の協力を得た。3.研究者招聘とセミナー開催は、イラン地質調査所ポシュタコーヒ上席研究員を招聘し、西アジア文明研究センターでセミナーを開催した(2月実施)。4.のシンポジウム「西アジア文明学の創出2 古代西アジア文明が現代に伝えること」は3月3日-4日サンシャインシティ文化会館で行われ、久田は「ザグロス山脈から贈られた石器素材」を講演した。5.は現在2論文を作成し、1編目は「The Cenozoic collision along the Zagros Orogen, insights from Cr-spinel and modal analyses」として、論文投稿最終段階である。2編目については「Biostratigraphy of radiolarite in the Iran Zagros Mountains」(仮題)を現在準備中である。6.は「ザグロスの奇跡」(愛智出版)として、29年度中の出版を目指して編集作業を進めている。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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