計画研究
本研究では、本研究は、「遠地実体波を用いた複雑な断層帯で発生する地震の解析手法を用いた大地震の解析」、「震源周辺で観測された地震波形データを用いた震源メカニズム解析」、「過去に発生した巨大地震による地震動推定」といった3つのテーマで研究を行った。遠地実体波を用いた複雑な断層帯で発生する地震の解析手法を用いた大地震の解析では、研究代表者らが開発してきた、グリーン関数の不確定性を考慮した波形インバージョン法を、複雑な断層帯で発生する地震の解析を行うように改良してきた。この開発した手法を2013年パキスタンで発生した地震に適用し、複雑な地形の変化と一致する断層面の変化を再現することができた。震源周辺で観測された地震波形データを用いた震源メカニズム解析では、エジプトのNational research institute of astronomy and geophysics のAbd el-aziz Khairy Abd el-aa准教授と協力して、近年においてエジプト国内で最も活発な地震活動が観測されているシナイ半島沖で発生した中規模の地震の解析を行った。震源メカニズムと応力テンソルを求めた。過去に発生した巨大地震による地震動推定では、西アジアに被害をもたらした複数の地震の候補を検討し、地殻変動から断層面のすべり分布が求められており、多くの古文書で地震について記述されている365年にクレタ島周辺で発生したM8クラスの巨大地震にターゲットを定め、過去の地震動の再現を試みた。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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土木学会論文集A1(構造・地震工学)
巻: 71 ページ: in press
Geophysical Research Letters
巻: 41 ページ: 4201-4206
0.1002/2014GL060274