計画研究
重力波源の光赤外線対応現象の追跡観測のために構築した観測ネットワークJ-GEMを活用して、米国および欧州の重力波望遠鏡LIGO、Virgoによる重力波観測の追跡観測を実施した。2016年11月より開始されたLIGOの第二回本格運用(O2)において、2回の重力波イベントに対して追跡観測を行うことができたが、これらはいずれもブラックホール同士の合体現象であり、光赤外線現象の発見には至らなかった。観測の詳細については、重力波の電磁波追跡観測ネットワークLV-EMに報告した。また、前年度に観測したGW150914、GW151226の観測について、3本の査読論文を発表した。装置開発に関しては、木曽観測所の超広視野CMOSカメラTomo-eの試験観測を進め、性能評価を行い、設計通りの性能を発揮することを確認した。この結果に基づき、64個のCMOS素子を搭載する完全仕様のカメラの開発を開始した。京都大学では面分光ユニットを搭載した可視分光器KOOLSによる観測を進め、突発天体に対応するためのシステムを開発した。広視野赤外線カメラOAO-WFCは定常モニター観測を継続し、銀河面に多数の新たなセファイド変光星、ミラ型変光星を発見することに成功した。また、O2における重力波イベントに対して赤外線広域探査を実施した。広島大学は50cmロボット望遠鏡を中国・チベットの標高5000mのサイトに設置することに成功し、試験観測を実施した。その結果、大気の透明度と安定度、夜の暗さなどの点において、チベットサイトが天文観測に極めて適していることが実証された。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 7件、 査読あり 13件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 5件、 招待講演 4件) 備考 (3件)
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巻: 837 ページ: 1
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