研究成果の概要 |
ペ ルオキレドキシン(Prx)は活性中心にCys残基を有し、過酸化水素を水に還元する過程で、超原子価硫黄を含むS-OH中間体を経る。S原子上にあるH原子の存在を中性子解析で実証する目的で、3種の超好熱古細菌由来Prx(ApPrx, PhPrx, TkPrx) について大型結晶の育成に取り組んだが、いずれもH原子の存在を実証できる高分解能データの収集には至らなかった。しかし、PhPrxにも同様の中間体が存在し、一般性が実証された。
一 方、活性種を研究する手法としてX線自由電子レーザーを用い、亜硝酸還元酵素NIRの完全酸化型の基質の結合様式から酸化還元に伴う構造変化に関する知見を得た。
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