本研究では、免疫細胞の動態制御機構を解明し、免疫細胞の器官間移動に関する定量解析を行うことを目的とし、以下の成果を挙げた。1) DOCK8が免疫細胞の遊走に必須の役割を演じていることを実証し、その制御機構の全貌を解明した; 2) DOCK8を発現できないように遺伝子操作したマウスでは、アトピー様皮膚炎を自然発症することを見いだし、その解析から痒み物質IL-31の産生に重要な分子を同定した;3) 光変換蛍光タンパク質KikGRを発現するマウスを作成することで、定常状態や炎症モデルにおける免疫細胞の動態と性状を定量的に解析した。
|