ユビキチン修飾系は分解のみならず、多様な様式でタンパク質の機能を制御する翻訳後修飾系である。本研究は新学術領域【ユビキチン制御】の計画研究の1つとして、研究代表者が発見した直鎖状ユビキチン鎖(M1鎖)の生理学的、病理学的役割、選択的M1鎖生成メカニズム、M1鎖生成阻害剤の免疫疾患治療薬としての可能性等を検索した。その結果、1.M1鎖はB細胞の機能発現に必須であること、2.M1鎖を選択的に生成する酵素と切断酵素が複合体を形成していること、3.M1鎖がB細胞リンパ腫の発症に関与すること、4.肺日和見感染症の原因真菌、アスペルギルスはM1鎖生成抑制して感染を成立させること等を明らかにした。
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