計画研究
1)脱ユビキチン化酵素USP25が、そのユビキチン結合モチーフUIMを介してLys48連結ユビキチン鎖に選択的に結合することにより、Lys48連結ユビキチン鎖に対する切断特異性を獲得することを解明した。さらに、UIMの結合特異性をLys63連結ユビキチン鎖に改変することで、USP25の基質特異性をLys63連結ユビキチン鎖に改変することに成功した(Sci. Rep. 2017、科学新聞で報道)。2)上皮細胞増殖因子EGF依存的なEGF受容体のユビキチン化について、新たに開発したユビキチン鎖の鎖長決定法と質量分析を組み合わせ、その修飾が主にユビキチン4~6個のつながったLys63連結ポリユビキチン化修飾であることを解明した(東京都医学総合研究所との共同研究、投稿中)。3)脱ユビキチン化酵素USP5が熱ストレスにより誘導されるストレス顆粒に局在化し、そこで遊離ユビキチン鎖を切断することにより、細胞が熱ストレスから解放された時のストレス顆粒の解消に重要な役割を果たすことを解明した(投稿準備中)。4)Cushing病で見られる変異USP8がインポーチンと結合して核に局在化し、副腎皮質刺激ホルモンの前駆体タンパク質プロオピオメラノコルチンの遺伝子の転写活性化因子を安定化すること、またグルココルチコイドによるフィードバック抑制を制御する転写コリプレッサーNCoR2の発現量を低下させることを解明した(未発表)。5)胸腺皮質上皮細胞においてユビキチンリガーゼMARCH-VIIIがMHCクラスII分子をユビキチン化して制御すること、その制御をCD83が抑制することを解明した。また、MHCクラスII分子の恒常的なユビキチン化により樹状細胞のサイトカイン産生能に異常をきたすことから、そのユビキチン化によるプロテオスタシス制御が抗原提示細胞の機能制御に重要であることを解明した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (5件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 4件、 査読あり 8件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 1件、 招待講演 3件) 図書 (1件) 備考 (5件)
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