計画研究
1.二次細胞壁形成のオミクス解析:二次細胞壁形成過程のプロテオーム解析について、totalタンパク質データの詳細解析を行い、道管分化後期にペクチン分解酵素の蓄積量が増加することが明らかになった。また、sub-cellularレベルでのプロテオーム解析として、内膜系タンパク質の解析を行い、totalタンパク質画分では検出が難しかったCesAタンパク質の蓄積を捕らえることに成功した。2.一次細胞壁形成のオミクス解析:一次細胞壁再生において形成されるヘクチアンストランドの役割を明らかにするために、ヘクチアンストランドの壁結合領域に存在するタンパク質複合体の探索を行った。3.細胞壁形成転写ネットワークの進化:オオミズゴケの透明細胞の分化メカニズムの解析として、1細胞トランスクリプトーム解析を継続した。また、テーダマツのVNSホモログ(PtaVNS1~PtaVNS5)の機能解析を進め、PtaVNS4を除いてすべてのVNSホモログが木部仮道管の分化過程で発現すること、および、ベンサミアーナタバコを用いた一過的過剰発現で異所的な二次細胞壁形成を誘導できることを示した。また、VND7の直接下流遺伝子であるXCP1遺伝子の詳細なシス配列解析を行い、VND7のホモダイマー2セットがXCP1プロモーター上のX1E1配列に結合するというモデルを提唱した。さらに、進化的考察として、ヒメツリガネゴケのXCP1ホモログのプロモーター上にX1E1に類似したシス配列が保存されていることを明らかにした。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 5件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 3件、 招待講演 7件)
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