PHS1はαチューブリンのThr349をリン酸化し、リン酸化されたチューブリンは微小管ポリマーに重合できないことを明らかにした。また、細胞内ではPHS1のフォスファターゼ・ドメインはキナーゼ・ドメインの活性を抑制しているが、環境ストレス(特に高浸透圧)によりこの抑制が解除され、キナーゼが活性化されることを見出した。ゼニゴケやクラミドモナスもPHS1を持ち、塩や高浸透圧のストレスによりチューブリンリン酸化活性が活性化された。組換えPHS1タンパク質を用いた実験により、PHS1は基本的なリン酸化活性を持ち、その活性がPHS1のMPKフォスファターゼにより直接抑制されていることが判明した。
|