Flavobacterium johnsoniaeなどのバクテロイデーテス門細菌の多くは、独特のメカニズムによって表面上で急速な滑走運動を示す。この滑走運動は、GldおよびSprタンパク質からなる新規な運動装置に依存し、SprBアドヘジンが必要である。 SprBは、細胞表面から伸びる150 nm長の細いフィラメントであり、菌体上を閉環のラセンループに沿って動き、基盤に付着すると細菌細胞の回転と並進を引き起こすと考えられる。GldJによるマルチレール構造が外膜の内側表面にあり、SprBアドヘシンがこの構造に沿いながら移動することで滑走運動が生じると思われる。
|