計画研究
『目的』エピゲノム編集システムの開発とそれを応用した受精とエピゲノム変化の解析を2つの大きな柱にして研究を進める。サブテーマを設けて目標を明確にし、連携研究者4人を配置することで、リスクの軽減と問題の早期発見・解決を可能にする。本年度は、CRISPR/Casシステムに注力してゲノム・エピゲノム編集技術の開発を継続するとともに、精巣・卵巣・胎盤に特異的に発現する遺伝子を探索し、ノックアウトマウスを作製することで、受精とエピゲノム変化の解析を進める。『実施概要』本研究では以下の2つを大きな柱にして研究を進めている。1)CRISPR/Cas技術を用いたゲノム・エピゲノム編集技術の開発sgRNA/Cas9発現プラスミド注入による、迅速ノックアウトマウス作製法を発展させて、点変異、ノックイン技術の開発を試みた。受精卵での相同組換え効率が低かったために、ES細胞を用いることで処理数を増やし、相同組換え個体を得ることに成功した。2)受精とエピゲノム変化精子形成不全や精子機能不全、受精障害などの不妊マウスを10系統以上作製することに成功した。今後は分子間相互作用やエピゲノム調節の観点から解析を進める。
2: おおむね順調に進展している
精子形成、受精、卵子活性化に異常をきたすノックアウトマウスを多数、作製できており、今後は解析に注力することで、予定どおりの成果を挙げることができる。
単純な遺伝子破壊と異なり、点変異やノックインなどの複雑な遺伝子改変を受精卵で行うことは難しい。そこで複雑な遺伝子改変については、処理数を増やすことのできるES細胞を活用する予定である。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (15件) (うち招待講演 13件)
Stem Cells
巻: 33(1) ページ: 45-55
10.1002/stem.1838
Cell Rep
巻: 7(6) ページ: 1876-86
10.1016/j.celrep.2014.05.030
Molecular Genetics and Metabolism Reports
巻: 1 ページ: 51-9
10.1016/j.ymgmr.2013.12.004
Mamm Genome
巻: 25(7-8) ページ: 327-34
10.1007/s00335-014-9524-0
J Neurochem
巻: 130(3) ページ: 374-87
10.1111/jnc.12729
Targeted Genome Editing Using Site-Specific Nucleases
巻: - ページ: 151-166
Methods Enzymol
巻: 546C ページ: 319-336