計画研究
葉の補償作用現象に関連して、fugu5変異体のメタボロミクス解析により、理研・平井Gと望月博士(とに計画・総括班)との共同研究から、PPiが糖新生を阻害する主要な代謝ステップを明らかにし、これまで見逃されていた代謝経路の存在を予言することができた(Ferjani et al. submitted)。一方、光強度に応じた葉の厚さの制御に関して、核内倍加は細胞の等方向的肥大には関連性が認められるものの、葉の厚さ方向への極性伸長には関与していないことが明らかとなった。また糖の外部投与により前者の過程が促進することを見いだした(Hoshino et al. in prep)。リボソーム生合成関連変異体の解析からは、向背軸性の制御は、特定のリボソームに関連した接点を持つことが判明した(Kojima et al. 2018)。またプラスチドの翻訳異常が、側根原基のパターン形成に異常をもたらすことを見いだした(Nakata et al. 2018)。一方、東大・伊藤研究室(公募班)との共同解析から、イネのAN3ホモログは、シロイヌナズナAN3と基本的に同じ形態形成上の機能を持つものの、葉原基におけるmRNA発現パターンが大きく異なることが判明した(Shimano et al. 2018)。さらにゼニゴケにおけるAN遺伝子ホモログの機能を解析したところ、半数体世代において細胞表層微小管の配向異常と、それに相関した細胞・組織の形態異常が認められた。コケ段階では、半数体世代(配偶子世代)においてすでにシロイヌナズナの複相世代(胞子体世代)と同じ細胞レベルの機能を有していたことになる(Furuya et al. in revision)。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 11件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (42件) (うち国際学会 2件、 招待講演 8件) 備考 (1件)
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