計画研究
1.オートファジーが、想起に伴う恐怖記憶の脆弱化に重要な働きをしていることを明らかにした。論文をまとめて投稿した。2.記憶エングラムと再固定化: タンパク質合成阻害剤とTat-Beclinを組み合わせて扁桃体に注入することで完全な逆行性健忘を引き起こすことができる系を用いて、再固定化の阻害による逆行性健忘が記憶エングラムの消失によることを明らかにした。3.海馬依存的な学習課題を用いて、繰り返しLTP誘導による海馬神経回路の飽和状態が、神経新生の亢進により早く回復することを明らかにした。現在、投稿論文作成中である。
1: 当初の計画以上に進展している
研究項目1,3においては、当初の予定より早く研究が進み、それぞれ論文を投稿済み、および作成中である。そのために、全体としての達成度は当初の計画以上に進展しているとした。
研究項目2の記憶エングラムと再固定化の研究テーマに研究資源を集中する。逆行性健忘が記憶エングラムの消失によるという発見を基にして、記憶の物理的実体を明らかにする。
すべて 2017 2016 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 6件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
Science
巻: 355 ページ: 398-403
doi:10.1126/science.aal2690
Nature Communications
巻: 7 ページ: 12319
doi:10.1038/ncomms12319
http://www.med.u-toyama.ac.jp/bmb/index-j.html