研究成果の概要 |
本研究は、我々が本領域研究開始当時に同定した新規ヒストンH3遺伝子を中心に細胞分化におけるゲノムワイドな遺伝子発現を制御するクロマチン構造変換機構の解明を目指した。まず、全貌が明らかでなかったヒストン遺伝子の網羅的同定をin silicoにおいて行い、H2A, H2B, H3について新規ヒストン遺伝子を同定した。新たに同定されたヒストン遺伝子は多くが組織特異的な発現を示した。代表的な解析事例として、骨格筋幹細胞に高発現しているH3mm7が骨格筋再生を転写レベル調整により制御することを報告した。本研究では、計57報以上の論文発表成果につながった。
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