計画研究
本研究プロジェクトでは、オリゴデンドロサイトの分化因子について解析を行い、そのオリゴデンドロサイト分化における役割について明らかにする。さらに、遺伝子改変マウスを作製してオリゴデンドロサイトの分化に異常をきたすような個体モデルを作製する。最終年度には、オリゴデンドロサイト分化因子のfloxマウスを用いて、成熟オリゴデンドロサイト、および、オリゴデンドロサイト前駆細胞にて遺伝子欠失を起こすコンディショナルノックアウトマウスを作成した。前者は成体まで生存してから致死となり、後者は出生後に致死となることが明らかになった。この因子は、オリゴデンドロサイト前駆細胞の維持、および、オリゴデンドロサイトの分化の際に働いている因子であることが示唆された。成熟オリゴデンドロサイトにおけるコンディショナルノックアウトマウスでは、マウス行動実験、組織学的解析、および電気生理学的な解析を行い、論文をまとめる予定である。オリゴデンドロサイト前駆細胞におけるコンディショナルノックアウトマウスでは、組織学的解析を中心に行い、論文報告する予定である。本研究プロジェクトを遂行することにより、新規のオリゴデンドロサイト分化に関わる因子を見出し、そのコンディショナルノックアウトマウスを作成した。さらに、オリゴデンドロサイトの複数の分化段階にて異常を示すマウスモデルの作製も行うことができ、当初の目的は達成することができたと言える。
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 4件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 3件) 図書 (1件) 備考 (1件)
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