計画研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
統合失調症、自閉スペクトラム症、双極性障害のゲノム解析により、発症に強く寄与するゲノム変異をRTN4RおよびCX3CR1において同定し、その生物学的意義を明らかにした。具体的には、Nogo受容体であるRTN4Rで同定されたゲノム変異は、in vitro機能解析からパートナー分子であるLINGO-1との相互作用の減弱をもたらし、神経細胞の生長円錐の形成に影響を与えることを明らかにした。また、脳内免疫細胞ミクログリアにおいて発現するCX3CR1で同定されたゲノム変異は、脂質分子との相互作用低下により構造安定性を損うこと、Aktを介したシグナル伝達を阻害することを明らかにした。
医歯薬学