計画研究
統合失調症モデル動物を用いたミクログリアを中心とするグリアの異常解析を進めている。現在のモデルにおいて、海馬でのミクログリア過剰活性化を認めている。抗精神病薬による影響も測定しているところである。橋渡し研究としては、精神疾患における神経グリア相関異常を解明するためのトランスレーショナル研究を推進しており、平成28年度は、双極性障害患者から血液由来ミクログリア様(iMG)細胞を作製し、解析を行った。3名の患者由来iMG細胞において、躁状態の時と比べてうつ状態の時にCD206の遺伝子発現が亢進していることを見出すことが出来た(Ohgidani et al. Frontiers in Immunology 2017)。来年度は、さらに症例を増やして、妥当性を検証してゆく予定である。
2: おおむね順調に進展している
モデル動物実験では海馬でもミクログリア過剰活性化を見出すことに成功している。精神疾患患者から血液由来ミクログリア様(iMG)細胞を作製し、解析を行っており、いくつかの興味深い知見をFrontiers in Immunology誌をはじめとする国際学術誌に掲載することが出来たため。
引き続き、上記の研究を推進してゆく予定である。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 5件) 図書 (2件)
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