研究領域 | こころの時間学 ―現在・過去・未来の起源を求めて― |
研究課題/領域番号 |
25119006
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
河村 満 昭和大学, 医学部, 客員教授 (20161375)
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研究期間 (年度) |
2013-06-28 – 2018-03-31
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キーワード | 時間処理障害 / パーキンソン病 / 辺縁系脳炎 / 分離脳 / 作話 / 見当識障害 / 展望記憶 / 成人発達障害 |
研究成果の概要 |
本研究は、神経疾患を通して「こころの時間」障害に関連する病態メカニズムを明らかにし、疾患の診断や治療につながる知見を得ることを目的としてきた。これまでの臨床神経心理学の中では「こころの時間」はほとんど扱われてこなかったが、多岐にわたる疾患を検討した本研究によって、そのメカニズムの一端が垣間見えてきた。特に「過去」「現在」「未来」のような「こころの時間の流れ方」への疾患による修飾について、神経基盤に基づいた原因の究明が可能であることが明らかにした。
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自由記述の分野 |
脳科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は多岐に渡る神経疾患の障害を横断的に検討することによって「こころの時間」を生成・表出・保持するメカニズムが脳部位ごとに分かれており、またそれぞれの機能によって中心的な役割を担う脳部位があることを示した点である。一方社会的意義としては、これらの研究成果は疾患の診断に有用である点、また治療法の選択肢が増えることで、患者の希望に合わせたより柔軟な治療方針を作成するのに役立つと考えられる。
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