現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究課題発足当初に設定した全ての課題に対して,新学術領域内計画研究間の学融合型共同研究の結果として,査読付き論文が出版されている.今年度においても,地球科学ではNakata et al. (2016, Earth, Planets, Space)など,環境科学においてはNakamura et al. (2016, Chemosphere), 中村ほか(2016, J. MMIJ)など,物理学においてはOkamoto et al., (2015, Physical Review E)など順調に成果が出つつある.これらの研究を含め,地球科学プロセスを効率的に抽出するデータ駆動型解析手法が多数開発されつつある状況である. 上述の研究進展にあわせ,領域内地球科学関連班との密接な連携により,本領域が主催する研究シンポジウム(たとえば,スパースモデリングが生み出す自然科学ビッグデータ革命/公募説明会2015年9月14日,徳島大学工業会館)や国際・国内学会セッション(たとえば,AOGS2016 ’Data-driven modeling’, 5 Aug. 2015, AOGS2015, Singapore,日本地球惑星科学連合大会2015地球惑星科学データ解析の新展開:データ駆動型アプローチ2015年5月27日,千葉県)では多数の参加者を集めており,当初予定よりも早く順調に「データ駆動科学」が地球科学分野に浸透・定着しつつあるといえる.さらに,新聞報道(「宇宙や津波,数学で迫る-少ないデータで「本質」解析-」 2015年5月3日,日本経済新聞朝刊)やテレビ(「情報科学の名探偵! 魔法の数式スパースモデリング」,2015年8月23日,NHK Eテレ サイエンスZERO)などのアウトリーチも積極的に実施している. したがって,当初研究目的に対して当初の計画以上に進展していると評価した.
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